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オリックスが埼玉・蓮田で物流倉庫開発
2018.02.19 16:42
圏央道開通で広域配送集客拠点としての利便性増す
圏央道の開通により、その沿線では物流倉庫の開発が相次いでいる。大手不動産会社も続々と食指を伸ばしているようだ。
オリックス(東京都港区)は13日、「蓮田2.ロジスティクスセンター」の建築工事に着手した。竣工は2019年1月末を予定しており、現在入居企業を募集中だ。
同物件は東北道「久喜IC」と圏央道「白岡菖蒲IC」から5km圏内に位置し、首都圏をはじめ、東北・関東エリアへの広域配送集約拠点として利便性の高い立地に位置する。同エリアは2017年2月に圏央道の主要区間が全通して以降物流拠点の需要が上昇。地域拠点間輸送のトラックターミナルのほか、電子商取引等の発展に伴い、さまざまな企業が新規拠点を構える背景もある。建物は、片面バースの地上3階建てで、1フロアあたりの有効面積は約2500坪。1棟賃貸もしくは2分割での賃貸に対応しており、顧客のニーズに応じて垂直搬送機や事務所スペースを追加することも可能となっている。また、今月には、同物件の隣地に「蓮田ロジスティクスセンター」の竣工を予定しており、本物件竣工後は両施設間で賃貸床を増床することもできる。
同社は「今後も進化を続けるサプライチェーンや、発展し続けるインターネット通販市場にも対応できる最新鋭の物流施設の開発事業を進めるとともに、顧客のさまざまな課題に対し、トラックからロボットのレンタル事業まで、グループの総合力を生かしたサービスを提供していきたい」としている。