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パーク24と国交省が社会実験 新橋の路上にカーシェア車両設置
2018.03.12 12:17
パーク24(東京都千代田区)は13日、国土交通省が実施している「道路空間を活用したカーシェアリング社会実験」の対象ステーションとして、国内2カ所目となる道路上のステーションを新橋に開業する。
この実験は、国土交通省が地下鉄駅に近接した道路上にカーシェアリングステーションを設置し、公共交通とカーシェアリングの連携強化による公共交通利用促進の可能性検証が目的。2016年12月20日から実施しており、パーク24はカーシェアリング事業者として参加している。
第一弾では、ビジネス利用者が多い地下鉄「大手町」駅に近接した国道1号の道路上に、小型モビリティによるカーシェアリング用のステーションを設置した。大手町で有用性が確認されたことから、道路上へのカーシェアリングステーションの設置促進に向けた第二弾として、立地特性の異なる場所に新たにステーションを設置し、さらなる検証を行うもの。
新たなステーションは、JR「新橋」駅から徒歩3分の国道15号の道路上に設置し、大手町のステーションと同様に、2015年4月から実施している超小型EVによるワンウェイトリップ方式のシェアリングサービスの実証実験「Times Car PLUS×Ha・mo」のステーションとして運用する。 こちらの実験では東京都心部(千代田区・中央区・江東区など)を中心に車両約100台、約100のステーションを展開しているが「新橋」駅周辺にはステーションがなく、設置の要望が多く寄せられていたという。今回の道路上へのステーション設置により、移動手段としてさらに利用しやすくする。
パーク24は2009年にカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」を開始し、身近で便利な移動手段とするべく、車両数及び展開エリアの拡大に取り組んできた。「今後も『タイムズカープラス』を通じて様々な機関と社会実験等を行うとともに、公共交通と連携しやすい場所へのカーシェアリング車両の配備を進め、ストレスのない移動が可能な『快適なクルマ社会の実現』に向けて取り組んでまいります」としている。