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「不動産テック業界カオスマップ最新版」を公開
2018.03.12 11:48
不動産テック協会(仮称)準備委員会が承継
次世代の不動産の形を作る不動産テック。その全体構造を把握できる「不動産テック業界カオスマップ最新版」が公開。掲載数が大幅に増えるとともにカテゴリーの見直しも行われた。
不動産テック協会(仮称)準備委員会(以下、準備委員会)は8日、「不動産テック業界 カオスマップ 最新版」を公表した。不動産テックに精通するコンサルタントや、同分野を専門とするベンチャーキャピタリスト、そして準備委員会メンバーとともに、国内不動産テックビジネスの市場機会を明らかにするために作成した。今回、準備委員会は協会の設立準備を進めるなかで、リマールエステート(東京都中央区)より不動産テックカオスマップの作成権限を承継する。
「不動産テック業界カオスマップ」は不動産テックに精通するコンサルタントの川戸温志氏(NTTデータ経営研究所)やQUANTUMにてCSOを務める井上裕太氏、同分野を専門とするベンチャーキャピタリスト、リマールエステート代表の赤木正幸氏らでディスカッションを重ね、国内市場の構造や独自性を網羅的・多面的に分析して作成したものだ。
今回の更新により、掲載サービス・掲載企業は91から173に増加。またカテゴリーの見直しにより、「業務支援」を「仲介業務支援」と「管理業務支援」に分割するとともに、新たに「リフォーム・リノベーション」を新規創設した。
マップの検討を通じて得られた知見は今後、様々な立場で不動産テックビジネスに関与する不動産会社、起業家、投資家、新規事業開発者、コンサルタント、不動産鑑定士や弁護士などの専門職など、各種プレイヤーにとって全体構造を理解するための共有知識として活用されるとともに、日本の不動産市場の活性化に貢献することが期待される。