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菊川工業 伝統工芸の模様を意匠材に 「和風」押し出し海外にも

2018.03.19 10:43

 菊川工業(東京都墨田区)は12日、伝統工芸である槌目模様を金属建材の化粧仕上げとして銅及び銅合金やアルミに施す工法を開発した「槌目」仕上げを同社の新たなラインアップに加え、販売を開始した。
 同製品は、職人技でひとつひとつ模様を打ち出す手法はそのままに、同社独自の工法で製作することで効率化をはかったもので、クラシカルで高級感のある仕上げでありながら、従来の価格より大幅なコストダウンを実現したもの。
 大きさの異なる基本的な槌目模様と筋目模様のそれぞれの違いが分かる8種類のパターンを掲載したサンプル帳を用意した。施主や設計事務所、デザイナーなどからの採用を目指していくという。
 またラインアップした仕上げ以外でも様々な要望に柔軟に対応できるほか、材料費が比較的安価なアルミにも対応可能とした。多様な意匠を安価で提供することで、建築デザインの幅を広げることも狙った。特に重厚感や高級感、装飾的なアクセントを出したい内装工事をターゲットとしている。海外のクライアントに対しては「Tsuchime」として提供。和風な特長を前面に押し出すとしている。




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