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三井不動産/NTTデータ コミュニケーションロボットを活用

2018.03.26 17:29

川崎の都市型商業施設で実証実験
 三井不動産(東京都中央区)とNTTデータ(東京都江東区)は、5月20日から5月31日にかけて、川崎市幸区のラゾーナ川崎プラザで利用者の満足度向上に向けて、コミュニケーションロボットを活用した実証実験を実施している。同社では今後の人材不足等を見据えて、NTTデータの開発・運営を手掛けるさまざまな施設においてICTの活用を進めており、商業施設においては、清掃ロボットの活用による施設管理業務の省人化やロボットの活用による店舗案内サービスの実証実験に取り組んでいる。
 NTTデータは、日本電信電話(NTT)が研究開発を行ってきた「音声音響処理技術」や「日本語解析技術」、コミュニケーションロボットやセンサーをはじめとする各種デバイスを連携制御するための技術等により構成される「corevo」関連技術に関し、さまざまな業界で実証実験を行い、その有効性や実用性の検証を行ってきた。
 本実験では、マーケティング領域へのロボット活用の取り組みとして、施設内の各所にコミュニケーションロボット「Sota」を設置し、利用者がロボットとコミュニケーションを取り合い、利用者に合わせた店舗等を提案することで、施設内の回遊や購買行動にどのような影響を与えるかを検証する。
 今期の取り組みでは利用者の性別・年齢を推定し、来館目的に応じてニーズに合った店舗を提案する。




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