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リビタ8月に「12 SHINJUKU」オープン 旧耐震ビルをリノベーション
2018.04.09 13:01
リビタ(東京都目黒区)は「新宿」駅直結、「ミライナタワー(NEWoMan)」隣接の利便性に富んだ場所に位置する築39年の旧耐震オフィスビルをリノベーション。暮らしを自由にする「12 SHINJUKU」として再生、8月中旬にオープンを予定する。事業主となるのは新線新宿開発(東京都新宿区)。
「12 SHINJUKU」はオフィス内にラウンジ、イベントスペースのほか、キッチン、LDK、ベッドルームなどの住まいの機能の一部を持たせることで働く場に住まいの概念を掛け合わせ、新しい暮らし方、生き方を知るきっかけに出会うことができる場所となっている。
東京五輪が開催される2020年に向けて、都心を中心に大型オフィスビルの大量供給が予定される。一方、老朽化した中小規模の築古オフィスビルはテナントの流出が懸念される。空室率の上昇や遊休化が想定され、活用法の検討が急務だ。
また人口減少による労働力不足の懸念などを背景に、リモートワークなど、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を導入する企業が増加。多数の大手企業でも自らコワーキングスペースの企画・運営を開始。ハード、ソフトの両面で新しい働き方について模索する動きが増えている。今回のプロジェクトでは「バスタ新宿」に隣接し地方へのアクセスが良いというメリットを最大限に生かし、「働く」、「住む」にとどまらない新たな暮らし方のスタイルを提案する。
物件は、地上12階地下2階。施設には10~25人程度で仕事ができるミドルオフィス、5~12人程度で仕事ができるスモールオフィス、2~5人程度で仕事ができるブースオフィスのほか、1~2人用の固定ブース、フリーデスクなどを設置。また外部の人も利用できるシェアキッチンやイベントセミナースペース、会議室、加えて入居者やその家族のみが利用できるLDK、ベッドルーム、またオフィス利用者および来館者も利用可能なルーフトップなども備える。