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WOOC 3月中旬に「秋葉原岩本町オフィス」オープン
2018.04.23 14:14
レンタルオフィスとコワーキングスペースを併設
WOOC(東京都品川区)の展開するレンタルオフィスブランド「BIZcircle(ビズサークル)」とコワーキングスペース「BIZcomfort(ビズコンフォート)」は、都内オフィスエリアを中心に続々とオープンしている。
WOOC(東京都品川区)の展開するレンタルオフィスブランド「BIZcircle(ビズサークル)」とコワーキングスペースブランド「BIZcomfort(ビズコンフォート)」は、都内オフィスエリアを中心に続々とオープンしており、先月だけでも4拠点のオープンラッシュとなった。
WOOCの強みは、自社で企画からリフォーム、デザインまで手掛けていること。空室を単に貸すだけではなく、付加価値を付けて提供している。テナント確保に苦慮する築古ビルをレンタルオフィスやコワーキングスペースにモデルチェンジすることで、長期空室の解消及び収益の改善に繋げてきた。
今回、紹介する「秋葉原岩本町オフィス」は「BIZcircle」と「BIZcomfort」の双方を組み合わせた7階建てのオフィスである。
1階路面部分はゆったりと気兼ねなく利用できるカフェブース、2階にコワーキングスペース、3階以上は個室型のレンタルオフィスとなっている。中2階には6人用と4人用のミーティングブースも用意。機密性の高いミーティング等々にはこの会議室が最適だ。
利用者からは、このようなオフィス機能に加え、24時間利用できる点も好評だ。夜中はセキュリティなどの問題もあり、利用できないレンタルオフィスは少なくない。その点、同ビルは利用者のみにカードキーを配布。昼夜関係なく常にエントランスは閉まっており、各部屋も施錠可能。その結果、しっかりとしたセキュリティ環境を構築できた。
空室プランナーチームの二宮周平氏は「当オフィスは『岩本町』駅から徒歩5分、『秋葉原』駅からは徒歩7分の場所にあります。昭和通りを越えると、古いビルも数多くエリア。当ビルも、築48年を迎える物件ですが、低層階の外壁まで工事を行い、以前よりも明るくおしゃれな印象に一新しました。カフェブースは、建物前を通行する方にも注目していただけるよう路面部分に設け、当社の商品を見てもらう広告の意味合いも果たしています。稼働率も順調で、3月下旬の時点で37戸用意した個室は9割強埋まりました。「働き方改革」の後押しで、多様な働き方への関心が高まっている影響で、不動産オーナー様からコワーキングスペースやレンタルオフィスへのお問合せも増えています。空室の活用にとどまらず、社会的ニーズにも高い関心をお持ちのオーナー様も多いです」と語る。
今後同社は、「BIZcircle」60拠点以上、「BIZcomfort」20拠点以上という拠点数を生かし、会員が各拠点の会議室を自由に使えるサービスの開始やドロップイン感覚でコワーキングスペース全拠点を低コストで使用できる新プランの導入を予定する。特に地方から都心へ行くことの多いワーカーや都内を営業でまわる人などから、特定のオフィスのみしか使用できないのは不便という要望に応える。ユーザーメリットの高い「いつでも」、「どこでも」使えるサービスに今後も注目である。