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ミライト・テクノロジーズ 全国規模でドローン運用を本格化

2018.04.23 14:28

 ドローンの実用化が強化されそうだ。ミライト・テクノロジーズが発表した全国規模でのドローン運用はインフラ整備のメンテナンスやビルの壁面検査なども可能。他社との協力で更なる強化を図る。

 ミライト・テクノロジーズ(大阪市西区)は18日、全国規模でのドローン運用サービスの本格化を発表した。
 第1弾としてコマツ(東京都港区)と提携し、「EverydayDrone」の運用のサポートを今年5月から本格的に開始する。同製品は自動運行する専用ドローン「Explore1」と現場で高速にデータ処理ができるベースステーション「EdgeBox」を使ったものである。工事現場などで3Dの現況測量データを数十分で生成する新サービスにより、日々の進捗をドローン測量ができる。
 同社は強風や雨天でも飛行・ホバリングできる全天候ドローンの販売や、メンテナンスサービスなども展開している。パイロット育成サービスには特に力を入れている。育成施設では開始から5カ月で189人を育成した。他の施設と比べ、通信建設会社であるという強みを生かしたビジネスに役立つドローン研修を提供している。
 同社はドローンを「動くセンサー」として捉え、家やオフィス、街と幅広いサービス戦略を練る。家であれば家内のパトロール。街であれば夜間飛行で太陽光パネルの点検。被災地の状況を確認するための映像を送ることもできる。
 さらにオフィスでの利用価値について、代表取締役社長の高畠宏一氏は「この事業はビル管理にも使える」と意欲的だ。たとえばビルの側面や壁面のひび割れなどを高性能カメラで確認することが可能である。すでにキヤノン(東京都大田区)などと組んで、「実験段階の状態」だと答えた。
 ドローン事業は新たな柱となるか。他企業とのアライアンスを組むことで多様なサービスを実現できるかがポイントとなろう。

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