週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

住友不動産 「武蔵小山」駅前の市街地再開発本格着工

2018.05.14 17:48

都内有数の商店街との連携・賑わいづくり目指す
 住友不動産(東京都新宿区)が東京都品川区の「武蔵小山」駅前において、地権者ならびに参加組合員として事業推進している「武蔵小山駅前通り地区第一種市街地再開発事業」が先月23日に本格着工した。

「武蔵小山駅前通り地区第一種市街地再開発事業」の事業対象地は東急目黒線「武蔵小山」駅の南側徒歩1分、都内最長とされる全長約800mのアーケード商店街「武蔵小山商店街パルム」至近に位置した約0・7haを施行区域としている。街の賑わい軸である商店街の入口において地域の新たな象徴にふさわしい地上41階建て、高さ約145mの住宅を中心とした超高層タワー棟と、商業店舗や公益施設などが入居する中層棟、低層棟で構成される総延床面積約5万3460㎡の大規模複合開発。
 施行区域となっている地区は、区域北側道路に沿って「駅前通り商店街」が位置する住商混在の市街地で、狭あいな道路、細分化された敷地に老朽化した建物が密集して建てられているなど、防災性に課題を抱えていた。生活動線も細街路に依存した道路ネットワークであり、歩行者の安全な通行空間などの公共空間も不足するほか、商店街における賑わい機能の停滞も懸念されていた。
 同事業では、地区整備に関して「敷地の共同化による建物高度利用」、「連続した賑わい創出、回遊動線の充実」、「歩車分離による安心安全な動線整備及び敷地内へ防災設備を設置」を3つのポイントに挙げている。同事業では新たな居住者を誘致すると同時に、周辺地区や商店街などとも連携しながら、防災性の向上とともに武蔵小山の魅力である賑わいを高める街づくりを推進する。




週刊不動産経営編集部  YouTube