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オフィス向け無人コンビニ「600」 カスタマイズの品揃えにキャッシュレス精算
2018.06.25 15:04
600(東京都 渋谷区)は、18日、無人コンビニエンスストアサービス「600」(ろっぴゃく)を正式展開したことを発表した。
2018年1月より実証実験を重ねていた無人コンビニ「600」の特長は、まず「キャッシュレス」だ。
「600」の中に入っている商品は、すべてRFID(※)タグが付けられている。そのため、専用端末へクレジットカードを通し、あとは好きな商品を取り出すだけで、料金は自動でクレジットカード決済になる。財布からお金を取り出すことなくキャッシュレスで商品を購入できるだけでなく、総務担当者が出納管理の煩わしさに悩むこともない。
「600」は、顧客一人ひとりに寄り添うコンシェルジュのような存在を想定。そのため、菓子、弁当、飲料から文房具、日用品まで要望と購買データを元に100社100通りの品揃えを提供する。具体的には、「600」のユーザーがLINE@やSlackを通して友達になることで、直接欲しいものをリクエストできるといった仕組み。これにより、オフィスビルのエレベーターやランチタイム時のコンビニなどでの行列で発生するロスタイムを無くし、業務時間の効率化を図ることができる。
補充は現在のところ週に2回。温度帯は3度から8度で文房具も冷えた状態の提供となる。
「600」は、必要としているものをキャッシュレスで購入することができるクレジットカード決済と、商品の売れ行きなど利用ユーザーの動向を定期的にレポーティングして、データに基づいた改善が可能なことが特長。また、導入企業それぞれの要望による品揃えのカスタマイズも可能であり、新しいユーザー体験・最先端の購買体験を提供している。
代表取締役の久保渓氏は記者発表において「元々のコンセプトは『好きなものを好きな時に買えること』でう。時間を大切にし、生産性向上にもつながります。無人コンビニを通して社会貢献したい」と語った。
(※)RFID(Radio Frequency IDentification)は、ID情報を埋め込んだRFタグのデータを、電波などで非接触で情報をやりとりするもの。