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三菱地所とSAPジャパン 大手町ビルに「(仮称)TechLab」開業へ 日本最大級のビジネスイノベーションスペース

2018.07.09 15:53

 三菱地所(東京都千代田区)は11月、所有管理する「大手町ビル」に、SAPジャパン(東京都千代田区)と共同で日本最大級のビジネスイノベーションスペース「(仮称)TechLab」を開設する。
 同スペースは、新規ビジネスの創出を目的としたビジネスイノベーションのためのコラボラティブスペースで、現在三菱地所が大規模リノベーションを進めている。
 両社が協業して運営及びデザインシンキング等のプログラム提供を行うことで、イノベーション実現のためのコミュニティを構築する。同スペースには、SAPジャパンが3月15日に発足したイノベーションを促進するためのオープンな異業種コミュニティ「Business Innovators Network」に参画するステークホルダーを中心に、大企業、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタル、研究者、デザインファームなどが入居する予定。
 スペース内には、約2000㎡のスペースに、各ステークホルダーや入居者の拠点となるオフィス、デザインシンキング実施のためのエリア、ビジネス創出のための工房、プロモーション動画を撮影するためのスタジオ、入居者の交流を促すラウンジやイベントスペースなどが備えられる予定となっている。ハードだけでなくソフトも充実をはかり、イノベーション創出のためのきっかけとなるコミュ二ティ間のコラボレーションの促進を行うコミュニティマネージャーや、デザインシンキングファシリテーターなど、SAPジャパンのスタッフも常駐させる。これらの取り組みにより、多様なステークホルダーや入居者が一堂に会し、デザインシンキングを中心としたフレームワークに沿って迅速、かつ実践的に新規ビジネスの構築と検証を行える環境を整えるという。




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