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「大阪」駅前の「うめきた」2期開発 三菱地所ら9社が開発事業者
2018.07.16 16:44
JR「大阪」駅の北側の再開発地区「うめきた」。その2期区域の開発事業者に、三菱地所(東京都千代田区)を代表とするJV(共同企業体)9社が選ばれたことが分かった。
2期開発の開発事業者に選定されたJV9社は三菱地所、大阪ガス都市開発(大阪市中央区)、オリックス不動産(東京都港区)、関電不動産開発(大阪市北区)、積水ハウス(大阪市北区)、竹中工務店(大阪市中央区)、阪急電鉄(大阪市北区)、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)、そしてこれら企業が出資したうめきた開発特定目的である。全9社の設計・運営事業者がともにコンソーシアムを組成し、都市再生機構が実施した「うめきた2期地区(民間提案街区)開発事業者募集」に応募。1期の大型複合施設「グランフロント大阪」を手掛けた実績から、採用されたとみられる。落札額は1777億円。
うめきた2期の開発用地は、幹線道路を境に南北に分かれた一等地。南北それぞれに、約4・5haの公園を整備する。ここには植栽を含め、都市再開発として約8haもの緑の空間が誕生。「みどりとイノベーションの融合」というまちづくり方針の理念が、こうして生かされるようだ。また南北公園を繋ぐ歩行者デッキもつくられ、回遊性も格段に向上させる。
さらにホテルやマンション、オフィスなどを配し、複合開発を進める。そして先行開発区域と連携し、新産業創出と産学官民の交流ゾーンとしての機能を果たす。なお、うめきた2期の開発は2020年に着工し、2024年の夏に街開きを予定。世界をリードするまちづくりに取り組むとしている。