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野村不動産 北京でビル管理業務開始 現地管理会社と合弁で
2018.07.16 16:47
野村不動産(東京都新宿区)は、9日に中国・北京市において、北京市政府系のデベロッパーである北京首都開発と共同で「北京首開野村不動産管理」を設立し、「北京発展大厦」の運営管理業務を開始したと発表した。
同業務においては、野村不動産が一部賃料収益を得るほか、野村不動産社員がビルの運営管理業務に携わる。野村不動産が中国でオフィスビル事業を行うのは初めて。また、海外のオフィス関連事業においては、1月に発表されたベトナム・ホーチミンシティのオフィスビル投資に続き2棟目となる。
同物件は1990年の開業以来、北京首都開発と日本企業の合弁企業である「北京発展ビル」により運営されてきた。日本のビル管理技術を導入し安全・安心・快適性をテナント企業に提供することで、多くの日系企業が入居していた。今般、運営管理業務が「北京発展ビル」から「北京首開野村不動産管理」に移管され、共同出資会社として運営管理に携わることになった。今後、北京首開野村不動産管理の社員が直接運営管理に従事した上で、日系企業を中心とした約90社の入居企業とリレーションを強化していく。
北京発展大厦は敷地面積1万2000㎡、延床面積5万5000㎡、地上20階地下2階で、首都国際空港や日本大使館、地下鉄などへのアクセスに優れる。近隣は多くの日系企業や日本食レストランなどが集積するエリアで、日本人向けサービスアパートメントなども多い。