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リビタ 「12 SHINJUKU」築39年ビルをリノベーション

2018.07.16 16:02

 リビタ(東京都目黒区)は新宿駅直結、ミライナタワー(NEWoMan)隣接の利便性に富んだ場所に位置する築39年の旧耐震オフィスビルをリノベーションし、暮らしを自由にするオフィス「12 SHINJUKU(ジュウニ シンジュク)」として再生、8月20日にオープンする。
「12 SHINJUKU」は、オフィス内に、リビング、キッチン、イベントスペースなどの住まいの機能の一部を導入することで、「暮らすように働く」ことを可能にし、新しい暮らし方、生き方を知るきっかけに出会うことができる場所という。
 同社は企画の背景として、「2020年に向けて、都心を中心に大型オフィスビルの大量供給が予定されており、移転を希望する企業も増えていくことが見込まれている。一方で、老朽化した中小規模の築古オフィスビルは、テナントの流出が懸念されるなど今後ますます空室率の上昇や遊休化が想定され、活用法の検討が急務。 また、人口減少による労働力不足などを背景に、場所や時間に捉われない柔軟な働き方を導入する企業が増え、多数の大企業も自らコワーキングスペースの企画・運営を開始するなど、ハードとソフトの両面で新しい働き方について模索する動きが増えている。オフィスに求められる役割は、ただ働く場だけではなくコミュニケーションを誘発し、新たな価値を生み出す場へと変化している」という。
 本プロジェクトでは、事業期間やコストに制限があり、ハード的に用途変更は難しいという状況の中で、バスタ新宿に隣接し地方へのアクセスが良いというメリットを最大限活かしながら、「働く」や「住む」だけにはとどまらない新たな暮らし方のスタイルを提案している。
 施設概要は、完全個室のミドルオフィス(10~25人程度)、シンプルな内装のスモールオフィス(5~12人程度)、機能性の高い家具やインフラ設備が整った家具付きのブースオフィス(2~5人程度)、集中して作業ができるブースデスク(1~2人用)、充実した共用部も利用可能なフリーデスク(1人用)の5タイプをご用意し、様々な規模の企業や用途に幅広く対応している。また、ミーティングルーム、打合せや作業スペースとして利用できるラウンジ、リラックスや食事ができる入居者専用のリビングダイニングキッチン、ルーフトップ、シャワールーム、ブックシェルフなどオフィス設備に加えて「住まい」の機能の一部を用意している。従来のオフィス空間の概念を超え、新しい働く場・働き方・暮らし方を実現できるという。
 今後の計画としては、9月27日にグランドオープンイベントを開催。その後も、オフィス利用者だけではなく多様な参加者を対象としたイベントを定期的に開催予定。




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