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スペイシー 来客対応RPAサービス「ACALL」と業務提携

2018.08.20 17:09

オフィス内無人会議室がシームレスに
 全国主要都市に4700室の会議室およびワークスペースのシェアリングサービス「スペイシー」を運営しているスペイシー(東京都港区)は会議室およびワークスペース管理のトップ企業のひとつ。
 同社は先月、来客対応RPAサービスを展開するACALL(以下、アコール社・神戸市中央区)とサービス提携を開始した。今回の提携により、アコール社を導入するスペースオーナーはスペイシーの運営のもと、使用していない会議室を貸し出して収益を生むことが可能になった。しかもスペイシーの会議室予約サービスの利便性がより高くなる。同社代表取締役の内田圭祐氏は次のように話す。
 「ビルを会議室として利用するならば、どんな方なのかが知りたいところです。利用者を特定でき、認証しては入れればいいわけです。そこでアコールのゲートがあって、予約した人だけが入れる。こうしたプロセスが必須になるだろうと考えました」
 アコール社のゲート自体は、採用している企業はまだ少ない。しかし次第に価格も安くなっていくだろうと、内田氏は踏んでいる。顔認証でゲートが通れるようになれば、たとえ携帯電話を忘れても通れるようになる。つまりユーザビリティが上がり、セキュリティも高く保ちながら利用できるだろうと話す。
 なお本サービスについて、同社不動産開発部の池田慈氏は「ビルオーナーおよびテナントが導入したい、というニーズがあれば導入していく予定です。このサービスの利用料については、利用時間によって無料で提供できるかもしれません」と話す。
 今回の提携の展望について内田氏は、「アコール社のゲートが、世界中で利用できる可能性もあります。海外でも弊社の会議室およびワークスペースが、利用できるようになればいいなと考えています」と語った。




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