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共和電業 大型構造物向け高精度カメラ発売

2018.09.14 11:20

 共和電業(東京都調布市)は5日、NEDOプロジェクトの成果をもとに、各種構造物の奥行き方向を含むXYZ方向の微小変位を1台のカメラで多点同時に高速で測定するサンプリングモアレカメラを開発し、同日に販売を開始した。
 このカメラは、測定対象物と離れた場所からの測定ができる。河川橋や跨線橋などの橋梁下部といったアクセスや計測機器の設置が困難な場所においても測定可能で、測定期間中の通行規制の実施などによる利便性の低下が生じない。
 また、インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクトでアルゴリズムを新開発し1台のカメラでの面外変位測定としたため、装置の設置場所を限定。さまざまな現場環境に対応できる。
 デジタル信号処理用のプロセッサ理による500fps以上の高速撮影で、構造物の固有振動数の変化や高速車両通行時の橋梁や床版たわみなどの動的変位のピーク値も逃さず捉えることができる。また、測定中のリアルタイムモニターによる波形も確認でき、24時間以上の連続測定にも対応している。




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