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プロが店舗開発を総合支援 店舗開発振興会が始動
2018.09.18 12:18
8月31日、一般社団法人店舗開発振興会(東京都渋谷区、「店開振」)の公式サイトがオープン、活動を本格化させた。
同会は、GL企画(東京都渋谷区)が主催している店舗開発研究会を母体として設立された団体。店舗開発や不動産業務などでのベテランを理事に迎えた。理事長は小売店舗開発業務35年の山本諭氏が就いている。
足もとの小売・飲食業界の競争環境は激しさを増している。全業種のなかでも廃業率は高い。山本氏は「多店舗展開を推進する上で不採算店舗の最小限の損失による撤退と、有望な新規店舗の開発、この2つをスピーディーに実現していくことが重要です」と話す。一方で中堅、中小のチェーン店にとって店舗開発の専門部署を設置していないことも多い。大手であっても店舗開発担当者の熟練度はまちまちだ。
「店開振」ではこれらの事業者の店舗開発をサポートする。
「当会では中堅・中小のチェーン店事業者に対し、入会いただくことで店舗開発業務を中心としたアドバイス支援等を行っていきます。加えて、オプション支援も拡充させ、たとえば首都圏会員企業の地方進出支援や逆に地方企業会員の首都圏進出支援などを行っていきます。店舗開発部署を抱える大手に対しても、チェック機能や担当者の更なるレベルアップにつながるよう支援を行っていきます」(山本氏)
今回の会員対象者にはビルオーナーも含まれる。「店舗テナントの入居するビルオーナーに対しては管理業務の支援や代行、また資産の有効活用に向けた助言などを支援メニューとして揃えています。プロが店舗開発業務を見ることでオーナーにとってもテナントの安定入居に繋げることができます」。
支援業務をトータルでこなす業界団体。店舗開発業者はもとより、オーナーにとっても強い味方となりそうだ。