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森ビル 「新虎通りCORE」竣工

2018.10.01 17:19

新橋に新たな賑わい・交流の核(CORE)誕生
 森ビル(東京都港区)は先月26日、大林新星和不動産(東京都千代田区)と新橋4丁目にて建設を進めていた「新虎通りCORE(コア)」の竣工式を行った。
 「新虎通りCORE」は東京の新たなシンボルストリート・新虎通り沿道において、街区の統合・再編を実現した第1号プロジェクトであり、今後の沿道開発におけるモデル事業である。新虎通りと日比谷通りの交差点に位置する地上15階、地下1階、延床面積約1万7500㎡、総貸室面積約1万㎡の複合施設。 新虎通り沿道は、東京の新たなシンボルストリートとしてふさわしい街並みを形成すべく、沿道一帯が「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に基づく「環状第二号線沿道新橋地区街並み再生地区」に指定されており、「街並み再生方針」が掲げられている。
 広い歩道を有する新虎通りに面した1階の「THE CORE KITCHEN/SPACE」のカフェには専任の「コミュニティマネージャー」が常駐し、新たなコミュニティを醸成し、新橋・虎ノ門エリア全体を「新しいアイデアが生まれ、多彩な文化・経済活動が創造される街」に育んでいくという。 3階には約60~180㎡のインキュベーションオフィスを設け、海外から日本に進出するジャパンエントリー企業やベンチャー企業などを誘致予定。
 4~14階の最新スペックのオフィス区画は基準階面積約860㎡(260坪)、基準階天井高2・8mの明るく開放的な整形の執務空間。クリーク・アンド・リバー社および同グループ企業が入居予定。屋上にはテナント専用のルーフガーデンを設置し、都心の眺望を楽しみながらバーベキュー等のイベントも可能なスペースとしている。
 森ビルの辻慎吾代表取締役社長は、竣工祝賀会において、「70年の歳月を経て出来上がった新虎通り、その沿道では今まさに様々な計画が立ち上がり、事業の推進、地元の合意形成が進んでおります。私は、本プロジェクトを沿道開発のモデル事業となる素晴らしいものに仕上げ、沿道のまちづくりやエリアマネジメント活動に弾みをつけたいと強く思っておりました。ご来臨の皆様のおかげで、本日、無事建物が完成し、これから、新虎通りの核となり、エリアの発展に寄与すべく運営してまいりたいと思っています」と述べた。




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