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水戸駅前マルイ跡地再開発が始動 ワンフロア500坪超のオフィスビルに
2018.12.03 17:26
やまき(東京都港区)は、11月29日に茨城県「水戸」駅前にある「マイムビル」の再生事業に着手。開発主体となる合同会社・やまき水戸開発を設立し、2019年秋に複合型オフィス「M’s International(エムズインターナショナル)(仮称)」をオープンするとともに、同ビル2階商業エリア及び3階~9階オフィスエリアのリーシングをスタートしたと発表した。
マイムビルには今年9月に閉店した「丸井水戸店」が入居していた。やまきでは「水戸のランドマーク」となる複合オフィスビルを開発し、今後の地方商業施設再生の新しい解決策を提案していくとしている。
オフィス部分は2650mmの天井高に50mmのOAフロアで、床荷重は複合機などの設置にも耐える300kgとした。照明はLEDを標準採用し、電気使用量とCO2の削減にも寄与する。
オフィスフロアはエリア最大級のワンプレート約547坪で、7部屋に区切ったプランからワンフロアすべて使えるプランまで4タイプを用意した。また最上階には入居企業のための会員制サロンを設置し、会食にも利用できるバー&レストラン、ビジネスをサポートするコンシェルジュサービス、ライブラリーやシアタースペースを設けたカンファレンス、さらにフィットネスジムも備え、高機能なビジネス空間を構築する。
屋根付きのペデストリアンデッキで「水戸」駅と接続される2階には商業施設を誘致。ビル内で働くオフィスワーカーをターゲットとした物販・飲食店舗を中心に、オフィスと連携したケータリングや仕事の疲れを癒やすサービスを提供する業種などの導入を図るという。
建物は敷地面積約4316㎡、延床面積約3万7681㎡の地上10階地下3階。
アクセスは、JR常磐線と水郡線、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線「水戸」駅徒歩1分となっている。