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三菱地所/スタートライン 「インクルMARUNOUCHI」内覧会開催

2018.12.10 16:35

 10月22日、障がい者雇用支援コンサルティングを行うスタートライン(東京都八王子市)は三菱地所および三菱地所プロパティマネジメントと協業し「新国際ビル」5階に「インクルMARUNOUCHI」を開設。それを受けて6日、メディアなどを集めて、内覧会とメディア向けセミナーを開催した。  「インクルMARUNOUCHI」は障がい者雇用における支援・活躍・情報発信拠点としての役割を担う。サテライトオフィスとして障がいのある社員が継続的に業務をこなしていけるよう、働きやすい環境を提供する。
 また、それに加えて企業が自社オフィスにおける環境づくりのための支援や、セミナーや勉強会などを開催する。
 冒頭、三菱地所(東京都千代田区)街ブランド推進部統括の大谷典之氏が挨拶。「当社は誰もが働きやすい環境を提供できる丸ノ内エリアの街づくりを行ってまいりました」として「身体や精神的に障がいを持つ人の働きやすさは、近年テナントからも求められることが多くあります。今回このような施設をつくったことで、誰にとっても働きやすい丸ノ内エリアとしての街づくりにつなげたい」とした。
 その後、スタートラインの「インクルMARUNOUCHI」事業責任者・眞島哲也氏が障がい者雇用の現況やスタートラインでの支援事例、また施設での取り組みについて説明。その後は同社のサービスを利用する企業の人事担当者なども交えて、企業が直面している課題や「インクルMARUNOUCHI」への期待の高さについても生の声が聞かれた。
 大手デベロッパーでもこのような取り組みは極めて稀。先進的な取り組みがオフィス街に新たな活力を生み出すか。今後の動向が期待される。




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