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リバブルの投資用小型商業施設「ルティア」誕生 第1号物件が早くも桜新町にオープン

2019.01.08 15:19

開発実績・ノウハウ結集 立地生かした小型施設
 東急リバブル(東京都渋谷区)は、自社で開発し販売する商業施設の投資用不動産ブランド「L'tia(ルティア)」を新たに立ち上げ、本格展開を開始した。その第一号物件となる「ルティア桜新町」はすでに昨年10月末に竣工し、テナントも決定。今年早々にオープンする。
 東急リバブルでは住居系の投資用不動産として、一棟マンション「ルジェンテ・バリュ」や一棟アパート「ウェルスクエア」の開発・販売事業を展開し規模も拡大してきた。このたび投資用不動産の新たな事業領域として、小規模店舗等の商業施設の開発を本格的に展開していく。
 東急リバブルはこれまでに、中目黒、神宮前、代官山で小規模店舗の開発実績があり、すでに販売も完了している。こうした実績を踏まえ、今後は同様の小規模商業施設の投資用不動産の開発・販売をシリーズ化して継続的に行うため、新ブランド「ルティア」を立ち上げた。
 「ルティア」は、東急リバブルの総合不動産流通企業としての強みを生かし、売買仲介部門から得られる大都市圏の用地情報の中から、集客が見込める商業用地に適した土地を選定し、立地優位性を生かした商品設計により、収益性の高い投資用不動産を計画する。主に店舗利用を目的とした3~5階建ての規模を想定し、建物完成後に自社でテナントリーシングを行い、利回りを確定させた後に投資家に販売する。
投資用不動産売上高20年度に100億狙う
 第一号となる「ルティア桜新町」は敷地面積約293㎡の鉄骨造3階建で、東急田園都市線「桜新町」駅徒歩3分の好立地。すでにテナントも決定し、オープンを待っている。
 現在、城西南エリア等でも数件の用地取得を進めており、「ルティア」のブランド名で順次展開していく。さらに、オフィスやホテル開発にも着手しており、投資用不動産の豊富な商品ラインナップを提供することで、多様化する投資ニーズに応え、事業用の投資用不動産販売の売上を、2020年度には年間100億円まで拡大していくとしている。




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