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京町家を保全させた新築宿泊施設 ビーロットとエイジェーインターブリッジ「京の景観保つ」」
2019.01.08 14:28
ビーロット(東京都港区)は12月27日、今期取得した京都市下京区の開発用地にエイジェーインターブリッジ(東京都中央区)を運営会社とした京町家スタイルの宿泊施設を開発・再生すると発表した。開発用地に建つ京町家を保全しつつ、新築建物と融合させる開発となる。
京都における訪日外国人は、2016年より延べ400万人以上増加しているが、観光の満足度は引き続き高い水準を維持している。近年では京都の歴史・文化を象徴する伝統的な木造建築「京町家」にも注目が集まっているが、その一方で、京町家は人口減少や少子高齢化、単身世帯増加等による相続問題、老朽化に対する改修、マンションやオフィスビルへの建替え等により年々減少傾向にある。
ビーロットグループでは、京都並びに日本の貴重な財産である京町家の保全と継承をテーマにした既存町家の再生と新築棟を併設する新しいスタイルの宿泊施設計画が地域活性化にも繋がると判断し、この度の事業決定に至ったもの。
今回の開発プロジェクトでは、外国人観光客をメインターゲットとした宿泊施設運営を強みとし、京都および金沢において約70棟以上の町家再生の実績を誇る、エイジェーインターブリッジを運営会社に選定。両社のノウハウを活かしつつ、新旧を継ぎ組み合わせた新旧ジャパンクオリティの融合となる宿泊施設を開発し、時代が変わりながらも後世に受け継がれていく魅力の創出に努めていく。
延床面積は町家と新築棟の合計で1365㎡、竣工は12月を予定している。