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競売不動産取扱主任者受験者多様に
2019.01.21 13:59
不動産競売流通協会(東京都港区)は2018年度「競売不動産取扱主任者」試験を実施、合格者と受験者概要を発表した。この試験は昨年12月9日に全国12の試験地で実施したもの。
この試験は不動産競売の取り扱いの根幹となる「民事執行法」を軸とした法律に基づいた試験であり、不動産の申立てから落札後の明け渡しまで幅広い専門知識を問う内容となっている。不動産従事者はもとより、民事執行法の専門家である弁護士、司法書士や不動産鑑定士、債権回収・融資実行を担当する金融従事者、IT関連従事者、さらに業界への就職を検討する学生などの受験も伸びてきている。昨今「不動産×金融×IT」が注目されるなか、IT関連従事者は昨年に比べ倍増。また約8割が宅建士資格保有者であるなど、ステップアップを図るための資格としても捉えられている。
2017年8月、法務大臣認証裁判外紛争解決機関「一般社団法人日本不動産仲裁機構」におけるADR調停人の基礎資格に認定。資格保有者の活動の場は広がりを見せているようだ。