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竹中工務店 ASHRAE Technology Awards世界選考で最優秀賞受賞
2019.01.28 15:46
東関東支店ZEB化改修
竹中工務店(大阪市中央区)の東関東支店で実施したZEB化改修工事が、アメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)の主催する「ASHRAE Technology Awards」の世界選考(Society competition)で、最優秀賞(First Place Winner)を受賞した。同賞の受賞は、既存一般建物部門(Existing Commercial Building)では国内初となる。
「ASHRAE Technology Awards」は、省エネルギー性、室内の空気環境や快適性、革新的な設計といった評価項目を高い水準で達成した環境建築に与えられる国際的な表彰制度。米国および世界の各地域を15の地区に分け、それぞれの地区の代表物件が、世界選考(Society competition)にノミネートされる。東関東支店は昨年8月にアジア地域の優秀物件として世界選考に進み、既存建物の業務用途分野にて最高評価を獲得した。
東関東支店ZEB化改修は、竹中工務店が2016年に実施した国内初の実用建物におけるネットZEB化改修プロジェクト。建物は延床面積1318㎡、RC・S造で地上2階建てである。改修工期は2015年10月~2016年3月。
竹中工務店では、は卓越した省エネ性能とともに快適な室内環境の実現、地中熱・太陽熱の直接利用による放射冷暖房、知的生産性の向上等のほか、イノベーティブな取り組みであるウェアラブル端末を利用したウェルネス制御システムや超コンパクト型デシカント空調機の開発など、省エネ性能と快適性の両立を目指した取り組みを行い、今回の授賞につながったとしている。