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オリックス不動産 旅館・ホテル運営事業の新ブランド誕生

2019.02.04 14:52

 オリックス不動産(東京都港区)は先月31日、旅館・ホテル運営事業における新ブランド「ORIX HOTELS & RESORTS(オリックス ホテルアンドリゾーツ)」の開始を発表した。  同社は2002年に大分県別府市にある「杉乃井ホテル(現:別府 杉乃井ホテル)」取得を皮切りに、グループが有するノウハウを生かした旅館・ホテルの運営事業を行ってきた。2019年1月時点で全国23施設、客室数は約5100室(運営委託を含む)を有する。今回はオリックス不動産が運営する全23施設のうち、運営を他の事業者に委託している施設を除く計13施設を新ブランド「ORIX HOTELS & RESORTS」と命名。「また行きたい、と思っていただける場所。」をブランドコンセプトに定め、かつ4つのカテゴリー(温泉旅館、温泉リゾート、シティ、パークサイド)に区別した。同社は宿泊客の年齢や同行者、旅の目的、仕方など、様々な利用シーンにあった旅の提案ができるブランドを目指すとのこと。今後は既存施設のリニューアル及び建替えなどでハード面の強化を図り、その地域ならではの本質的な魅力を体験して頂けるように個性豊かな施設展開も目指す。
 また同日に「世界貿易センタービル」34階の会議室にて、新ブランド発表会を開催。冒頭では同社代表取締役社長の高橋豊典氏が「ORIX HOTELS & RESORTS」を立ち上げることとなった経緯について語った。高橋氏は「これまで自社で展開してきた旅館・ホテルブランドの可能性の高まりと、昨今の旅館・ホテル運営事業の急激な成長、また宿泊客の多様なニーズへの対応も意識し、今回の『ORIX HOTELS & RESORTS』を立ち上げることになりました。温泉や飲食、コンシェルジュなどでユニークな発想を取り入れ、サービス品質の向上させていくことで、同コンセプトを具現化していきます」と語った。
 続けて取締役副社長の似内隆晃氏が登壇し、同ブランドの強みについて指摘した。似内氏は「オリックスならではの自由な発想力、多様で個性的な人材の起用、そして本当に求められるニーズへの対応力が強みとなっております。これらの強みを生かして、宿泊客の想像を超える付加価値を創造する」と締めくくった。
 また同社は新ブランドの立ち上げを記念して、1月31日~3月31日までの約2カ月間、「ORIX HOTELS & RESORTS」の運営施設を実際に宿泊できるキャンペーンも実施する。100組200名に1泊ペア宿泊券をプレゼントするとのことだ。




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