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東急コミュニティーの新築研修センター 「Neary ZEB」認証を取得
2019.02.12 17:41
東急コミュニティー(東京都世田谷区)は、東京都目黒区上目黒で建設中の「(仮称)東急コミュニティー技術研修センター」が、国土交通省が主導する建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の「Nearly ZEB」認証を取得したと発表した。
ZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)とはエネルギー消費を極力小さくする一方、太陽光発電などでエネルギーを自給しトータルのエネルギー消費量の削減を目指す建物のこと。BELSでは削減するエネルギー消費量の割合により「ZEB ready(50%以上)」、「Nearly ZEB(75%以上)」、「ZEB(100%以上)」の3段階に分類されている。
一般的には屋上に太陽光発電システムを設置できる郊外型の低層建築がZEB化しやすいといわれるが、同センターは地上5階地下1階、延床面積2440㎡の都市型オフィスビル。建築上の省エネルギー機能、空調設備上の省エネルギー技術、電気・照明設備上の省エネルギー技術といった3つの技術により消費エネルギーを削減。東京都内のオフィスビルとして初となる「Nearly ZEB」を取得した。
東急コミュニティーは今回の「Nearly ZEB」取得を通じ、既存ビルのみならず先進的な建築物への理解を深め、さらなる価値向上に向けた知識・経験を利用者に提供するとしている。なお建物は5月に開業を予定している。