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中国・上海のオフィスビルリノベ 三井物産が参画
2019.02.18 17:55
三井物産(東京都千代田区)は、アセンダス・シンブリッジ・グループ(シンガポール)と共同で中国・上海市中心地区のオフィスビルリノベーション事業に参画することになり、出資関連の契約を締結した。
同事業は、既存オフィスビル2棟「Ascendas Plaza」、「Ascendas Innovation Place」の一部をリノベーションするもので、三井物産はアセンダス・シンブリッジ・グループ設立の投資ビークルの持分45%を取得。同事業への出資総額は約180億円を予定している。
ビルは大型商業施設等が集積する徐家匯(Xu Jia Hui、シージャーホゥエイ)エリアに位置し、近年地下鉄駅を中心に再開発が加速していることから更なる発展が見込まれるエリア。両物件ともに地下鉄2駅(4路線)から徒歩5分程度に立地しており、非常に高い交通利便性を有する。
働き方の多様化で、米国や日本等のオフィス市場で拡大しているコワーキング事業者は最近中国にも進出を加速している。両物件にも世界的に知られるコワーキング事業者がテナントとして入居している。
アセンダス・シンブリッジ・グループは、200億シンガポールドルを超える運用資産ポートフォリオを有し、持続可能な都市開発およびビジネススペースソリューションを提供するリーディング・プロバイダー。タウンシップや多目的な総合開発、ビジネスパーク、工業団地、オフィス、ホテルや物流施設をはじめとする都市化プロジェクトに携わっている。
シンガポールに本社を置き、現在アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、および北米を含む世界11カ国に進出している。三井物産とアセンダス・シンブリッジ・グループの共同事業は、シンガポールのギャラクシス案件・CPFビル再開発案件、マレーシア・イスカンダル地区のヌサジャヤテックパーク案件に続き、同件が第4号案件となる。