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野村不動産 「東池袋四丁目2番街区再開発」着工
2019.02.25 18:29
野村不動産(東京都新宿区)が特定業務代行者として参画し計画を進めている「東池袋四丁目2番街区地区第一種市街地再開発事業」(施行者・東池袋四丁目2番街区地区市街地再開発組合)における新築工事が、今月12日付けで着工した。
施行区域は特定都市再生緊急整備地域にも指定され、国の重点エリアとして豊島区新庁舎など様々な開発が進む「池袋副都心」の東側エリアに位置する。日本でも有数の乗降客数を誇る「池袋」駅からグリーン大通りを東南へ約1km、事業進行中の都市計画道路補助81号線との交差点に位置し、東京メトロ有楽町線「東池袋」駅4番出口を含む街区。
計画では敷地面積2665㎡、延床面積3万1192㎡、地上36階地下2階のビルを建設。248戸の住宅のほか1~3階部分には店舗、子育て支援施設等を整備する。設計は日建設計(東京都千代田区)、施工は前田建設工業(東京都千代田区)が請け負う。竣工は2022年3月を予定している。
同事業は2012年10月に準備組合設立、2017年3月に都市計画決定、2017年10月に再開発組合の設立認可を受けた。その後、2018年9月の権利変換計画認可を経て、今般、新築工事の着工となった。
同事業では、木造住宅が密集し細分化された地区内の宅地を共同化し高度利用することによって、地区全体の不燃化を促進するほか、道路拡幅や賑わいと憩いの創出を図るために新たに2つの広場を設ける。また周辺居住者の利便性向上のために「東池袋」駅出入口のバリアフリー化を図るほか、居住者以外も利用できる店舗や子育て支援施設等も整備する。「東池袋」駅直結、「池袋」駅徒歩圏という立地条件を生かし、地域の魅力を高める施設づくりを行う。
なお周辺では、野村不動産が参画する「東池袋五丁目地区第一種市街地再開発事業」が、2018年度末に「プラウドタワー東池袋」として竣工する予定。2018年6月に都市計画決定された「南池袋二丁目C地区第一種市街地再開発事業」などの市街地再開発事業も進行中である。野村不動産は複合再開発事業の実績を踏まえ、今後も住宅・商業・業務などの複合再開発事業に積極的に取り組み「未来(あした)につながるまちづくり」に貢献するとしている。