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ジャスマックが長崎のビルで新機軸 「思案橋WITH長崎」リニューアル
2019.02.25 18:24
初期投資不要で出店できる「店舗銀行」も展開
ジャスマック(東京都港区)は、同社が長崎県長崎市で運営する商業ビル「思案橋WITH長崎(通称WITHビル)」について、竣工30年を機に大規模リニューアルを実施した。
「思案橋WITH長崎」は、長崎市内有数の集客力をもつ「はまんまち商店街」隣接の好立地。エントランスの意匠をあらため外部照明を全面的に入れ替えたほか、エレベーター5基も全て交換。店舗看板を刷新し通路のデザインや床タイルなども刷新した。さらにエントランスには120インチのプロジェクターやタッチパネルを導入し、入居店舗の情報を紹介。喫煙ルームや宅配ボックスも設け、テナントの利便性と来館者の快適性の向上を図った。
またリニューアルに合わせ、同社オリジナルの店舗賃貸事業「店舗銀行」も実施する。
店舗銀行とは、飲食店経営者向けに内装設備、厨房などが整備された新装店舗を貸し出す事業。テナントが決定する前に複数のデザイナーを起用したテイストの異なる店舗を造作。入居希望者は図面やイメージ図ではなく、実際に新装店舗を見比べて出店したい区画を決めることができる。審査後入居する事業者を決定し、業態に合わせて厨房機器の納入を行う。
店内の造作や厨房機器などはジャスマックが用意。入居者は賃料と共益費、保証金などのみで出店できるため初期費用が不要となる。金融機関からの借り入れも必要なくなるところから、店舗銀行というサービス名となっている。
ジャスマックでは店舗銀行を1961年から、「思案橋WITH長崎」をはじめとする竣工時から土地・建物を所有する施設で展開してきた。
今回の募集区画は7~13坪で、ビストロやバル、小料理、トラットリア、創作料理、ブラッスリー、ワインバーなどの飲食店を想定。モデル店舗は7・62坪、席数9席で賃料12万8900円、共益費2万900円、保証金77万4000円、看板制作費等25万円。
納入厨房機器はガステーブル、台下冷蔵庫、冷凍冷蔵庫、シンク、製氷機、作業台、吊り戸棚、卓上フライヤーなど。業態により機器を選定し、新品を納入する。リニューアルは5月中旬完成予定。