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サントリーホールがBELCA賞受賞 建築と音楽への貢献を評価

2019.03.04 17:34

 港区赤坂の「アークヒルズ」内のコンサートホールである「サントリーホール」は、ロングライフビル推進協会(東京都港区)が主催した「第28回BELCA賞 ロングライフ部門」を受賞した。「アークヒルズ」の文化・芸術の象徴として「世界一美しい響き」を基本コンセプトに、東京初のコンサート専用ホールとして1986年に誕生した「サントリーホール」は、このエリアを代表する文化的な磁力となっている。
 BELCA賞は、長期にわたって適切な維持保全や優れた改修を実施した既存の建築物のうち、特に優秀なものを選び、表彰することにより、日本におけるビルのロングライフ化に寄与することを目的とする表彰制度。ロングライフ部門では、長期使用を考慮した設計のもとで建設されるとともに、長年にわたり適切に維持保全され、さらに今後相当の期間にわたって維持保全されることが計画されている、模範的な建築物を表彰している。
 受賞理由としては、完成から30余年が経過しているが、音楽の殿堂として歴史を刻み続ける為に、設計者・施工者・維持管理者らによる定期的な会議体を設け、課題の早期発見と予見等に努めている。また、演奏者や観客、警備、清掃などホールに関わる全ての関係者の意見要望を拾い上げた改修を実施するなど、30年以上同じチームで継続的に価値創造を図っている。「アークヒルズ」という再開発された街に組み込まれ、「外観を持たない」ホールは従来見られなかったものであるが、このホールの継続と発展がこの街の持続的な発展に寄与していくことは間違いない。
 「サントリーホール」は、日本を代表するコンサートホールとして国内外から高い評価を得るだけでなく、コンサートを楽しむ文化そのものを日本に根づかせた。また、アークヒルズ開業25周年(2011年)を機にスタートしたサントリーホールと森ビル(東京都港区)が主催する「アークヒルズ音楽週間(現ARKHills Music Week)」は、周辺エリアの美術館やホテル、大使館、オフィスビルなどと連携した「街」の音楽祭に成長している。
 森ビルでは引き続き「サントリーホール」を核として、人々の知的好奇心や想像力を刺激する文化・芸術活動を展開することで、さらなる賑わいの創出と街の活性化に取り組む方針である。




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