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商業・宿泊施設内で実証実験 三菱地所がロボットの可能性を検証

2019.04.15 12:30

 三菱地所(東京都千代田区)とサイバーエージェント(東京都渋谷区)は、人手不足時代の到来やインバウンドの増加を見据えた接客現場でのロボット活用について、ロボットならではのコミュニケーションの可能性を検証し、接客対応の実証実験を共同で実施する。第1弾として、コミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」を活用した実証実験を、三菱地所グループの複合施設「サンシャインシティ(東京・池袋)」にて今月8日より開始した。
 実証実験第1弾は、商業施設の案内所に「Sota(ソータ)」2体を設置する。センサーと連動しており、人が近づいた際にそれぞれ声掛け・案内と別の役割で発話し、来店客に対して施設の案内を行う。日本語・英語・中国語の対応が可能。案内を担当するロボットが、タッチパネル式ディスプレイでの表示を発話やモーションを交えながら案内することで、案内所を利用する来店客の満足度合いや、声かけを担当するロボットの設置有無による案内を担当するロボットの利用率の差など、賑わいのある商業施設内で来店客に対しストレスのない案内が出来ることを検証する。
 第2弾では、6月7日より、同じくコミュニケーションロボットである「RoBoHoN(ロボホン)」と「Pepper(ペッパー)」を、三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが運営するホテル「ザロイヤルパークキャンバス大阪北浜」に設置する。「従業員が行っているお客様対応の一部をロボットが代替することによる、より一層充実したご案内体制構築の実現」および、「ロボットの対話や振る舞い方など、ロボットが人間に対する最も効果的なコミュニケーションの形」を検証する。
 サイバーエージェントはこれまでも、大阪大学大学院基礎工学研究科との共同研究講座にて、ロボットなど対話エージェントによる接客対話の自動化に関する研究開発を進めてきた。三菱地所は「ロボットを活用した豊かな街づくりに向けた取り組み」を推進し、人手不足等の社会課題を解決すべく様々な施策を進めている。今回の共同実証実験を通じ、サービス提供側・顧客側双方の視点からロボット導入のメリットの評価を行い、同社ではより顧客に満足してもらえる案内体制の構築に、サイバーエージェントではロボットを活用した接客ソリューションの開発に活用する。




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