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COLORSグループのOCEAN「子ども食堂」取り組みを公開
2019.05.07 15:07
子どもを「孤独」にしない「共食」広げる
収益物件販売のCOLORS(東京都千代田区)グループ企業で、飲食店運営を行っているOCEAN(東京都千代田区)は先月20日、千代田区神田和泉町2の「麺屋のろし」で行っている「のろし子ども食堂」を報道陣に公開した。
この取り組みは2017年よりスタート。毎日行っていて、小学校6年生までは全品無料。店主のナバセ ジャイルス氏は「コンセプトは『共食から広がる楽しい居場所づくり』。ただ食事を提供するだけでなく、共働きや『鍵っ子』が一般的になるなかで、みんなで食事を一緒にできる場所になれば、という思いで始めました」と話す。
この日は5月5日の子どもの日に開催する職場体験イベントのプレイベントとして、子どもたちがラーメンづくりなどを体験。店主のナバセ氏などが手伝いながら、子どもたちは初めての体験に興味津々で玉子やメンマ、チャーシューなどをトッピングしていた。
最近では子ども同士で来ることもあるようだ。
「このような取り組みが評価されて、昨年5月に千代田区との間で『子育て応援見守り隊に関する協定』を締結しました。親子、そして子どもにこのような場所があることを知ってもらうことで『ひとりきり』にならない地域づくりに貢献していきたいです」
不動産会社の関連企業が展開する地域貢献。CSRの形としても時代のニーズにあった取り組みとなっている。