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「水戸」駅前のマルイ跡地 複合型オフィスとして今秋オープン
2019.05.20 11:39
エリア最大級のワンプレート533坪
マリモ(広島市西区)は、茨城県水戸市の「マイムビル」の共有持ち分を取得し、商業施設として利用されていた2階から10階を複合型オフィスに改修する。事業主体を「合同会社マリモ開発」とし、2月に改修工事着工。竣工は今年秋を予定している。テナント誘致活動の一環として、4月23日には水戸商工会議所常議員への説明会を開催。今後も引き続きオフィス・店舗の入居企業を募る。
マイムビルは、敷地面積4316㎡、延床面積3万7681㎡、鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上10階地下3階、塔屋2階の事務所・店舗用途の複合ビル。駅前という好立地でありながら2018年9月に核テナントの「マルイ水戸店」が撤退。活用が課題となっていた。
マリモは同ビルを改修してフロアを小割化。最小21坪から、大規模オフィスのニーズにも対応できる最大ワンフロア533坪という水戸市内最大規模の区画面積までのオフィスを構築する。
また191台収容可能な駐車場やICカードキーによるセキュリティを備えるほか、ペデストリアンデッキにより「水戸」駅と直結し徒歩約1分で駅まで行くことができる。屋根のあるシェルターを利用すれば、雨の日も「水戸」駅北口から雨に濡れずアクセス可能となる。
複合オフィスビルとして、入居テナントには店舗も想定。現在稼働中の、水戸都市開発(茨城県水戸市)が運営する地下1階・1階の専門店街「MYM(マイム)」に加え、新たに働く人のニーズに配慮した商業・サービステナントを誘致する予定。
マリモは1970年の創業以来、地方都市を中心に全国44都道府県に進出し、分譲マンションを開発してきた。茨城県内での実績は6都市9棟636戸。水戸市内においても2棟114戸(「ポレスターステーションシティ赤塚」、」ポレスター水戸見川」)の実績がある。
現在は、地方都市活性化の一助となるべく、市街地再開発事業や収益不動産事業など、不動産総合デベロッパーとして事業を展開している。