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小水力発電用の水車開発が始動 開発費を募るクラファンも開始
2019.05.20 11:35
ビル・工場、浄水場やプールなど未利用の水の流れが電気に変わる
ユームズ・フロンティア(三重県鈴鹿市)が続けている小水力発電向けの水車開発について、開発資金の不足分を調達するためのクラウドファンディング「CAMPFIRE」が今月16日にスタートした。
同社は約1年前に小水力発電向けの水車開発をスタート。昨年末に設計図面を完成させ、現在は実際の水車の製作に着手している。今後実験を繰り返し、1年後を目安に完成品を製品化させるという。
ユームズ・フロンティアが開発しているのは、これまで未利用だった工場やビル、浄水場やプールなどの配管を流れる水のエネルギーを使って発電するための小水力発電システムにおける水車部分。完成すれば排水や浄水などの流れを利用した発電が可能になり、建物や施設の省エネ、CO2排出量削減につながる。
現在のエネルギー資源の主流として使用されている石油・石炭・天然ガスは、将来枯渇することが予想されており、また地球温暖化など環境問題も少しずつ進行が進む中、環境負荷の少ない再生可能エネルギーの開発、普及が喫緊の課題として社会的に求められている。
同社は小水力発電の開発を推し進め、将来的には環境負荷の少ないエネルギーで、電力の安定供給が行えるよう事業を進めていく方針。