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三井住友建設 ロボットが建築用鉄筋を組み立て
2019.05.20 11:32
鉄筋組立自動化システムの開発に着手
三井住友建設(東京都中央区)は、ロボットの活用による省人化・省力化で生産性向上を実現する、鉄筋組立自動化システム「Robotaras(ロボタラス/ROBOT Arm Rebar Assembly System)」の開発に着手。鉄道構造物の軌道スラブ製造における鉄筋配置・結束作業を模擬した動作試験を実施し、同システムの導入に目処をつけた。
現在、同社の三田川PC工場(佐賀県)では軌道スラブ約1万2千枚を製造しており、作業員約20名が日々鉄筋組立(供給・配置・結束)を手作業で行っている。形状が同じ軌道スラブの鉄筋組立は単純作業を繰り返すため、担い手不足の解消と作業負担の軽減、生産性向上を目的に、ロボットアームを用いた自動化システムの開発に着手した。
プログラミングされたロボットは、アーム先端部にて鉄筋保持治具と市販の鉄筋結束機の自動着脱を行い、鉄筋の配置と結束作業を行う。これにより作業員は、鉄筋材と結束するワイヤを鉄筋結束機に充填するのみとなり、省人化・省力化が実現できる。
実際の鉄筋配置・結束を模擬した動作試験を実施し、同システムの有用性を確認し、導入に目処をつけた。
同社では、「中期経営計画2019-2021」において「建設生産プロセスの変革」を基本方針の一つに掲げ、生産性の向上に取り組んでいる。今後、同社プレキャスト(PCa)工場の製造ラインへの導入を目指し、同システムの更なる開発を進める。
将来的には超高層マンション等の主要構造体や高速道路の大規模更新事業などに用いられる部材製造にも活用し、自動化技術による生産性の向上を幅広く展開するとしている。