週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

貸しスペースの分析システム 賃貸、コワーキング、レンタルスペースなどの運営者に

2019.06.03 18:01

 Arm(アーム、英国ケンブリッジ)の日本法人はこのほど、商業スペース向けIoTソリューション群「Arm Pelion Smart Spaces」の最新サービスとして「Space Analytics」を発表した。スペースの利用や提供状況の可視化性能と予測性能を向上させて、コワーキングスペースや商業オフィス、ホテルの資産管理者をサポートする。
 Space Analyticsはコワーキングスペースや商業、オフィス、ホテルといった不動産の運用者を支援する製品。スマート照明、各種センサー、ロック、IPカメラ、バッジリーダーなど市販のIoTデバイスからのデータをセキュアに収集・分析することで実用的な知見を導き出し、スペースの利用状況を予測する。市販のIoTデバイスを活用し、分析機能を提供して売上の向上、運用コストの削減を図る。
 商業ビルの運用者は施設面積あたりの価値を最大限に高め、利用者に対して最適な体験を提供することが求められる。同社はIoTによって、利用率やリソース利用の傾向、トラフィックのパターンなど、スペースの利用状況に関する洞察と予測可能性を向上させることで課題の解決に貢献する。
 IoTの物理データから得られる知見を活用し、運用者はエネルギー効率に優れた、収益性の高いスペースを設計できるという。オフピーク時のディスカウント価格の提供や、最適なワーキングスペースの提案、エネルギー、清掃、照明などに関する運用コストの削減も可能。




週刊不動産経営編集部  YouTube