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不動産投資コンサルシステム「N-RICOS」に新機能
2019.06.03 17:49
あらゆるデバイスからアクセス可能に 支出管理・帳簿作成機能も実装
和不動産(東京都千代田区)は、2013年に開発した不動産投資運用データ可視化システム「N-RICOS(エヌリコス=Nagomi Real estate Investment Consulting System)」をバージョンアップした。可視化された不動産投資の運用結果がスマートフォンやタブレット等で即座に把握することが可能となった。
同社では物件を購入した不動産オーナーに対する「アフターフォローNo.1宣言」を掲げ、アフターフォローに注力してきた。また不動産投資運用の可視化を実現し、分析結果に基づいた精度の高いコンサルティングも実施している。投資用物件を購入したオーナーに3カ月ごとに定期面談を実施して、N-RICOS上の運用データを更新。データは、キャッシュフロー、ローン残債、入居率、修繕記録、節税額などのほか、P/L(損益計算書)、B/S(バランスシート)も記録される。同社顧客のP/L、B/Sを蓄積することでさまざまな条件下での支出や資産状況を試算し、最善の状況を算出。現状からの改善ポイントを明確に提示できる。運用改善計画の策定とともに、目標達成までの数字管理までも実現する。
N-RICOSには、運用開始から現在まで6年間の全顧客の不動産投資のあらゆる運用データが蓄積されており、同社ではそのデータを基にした物件やエリアの入居率、将来の修繕費の算出、家賃の変動率、修繕積立金などの経費変動率までを分析。分析結果を基に「失敗しない物件や運用方法を選び抜いている」という。
和不動産ではN-RICOSを利用した運用サポートとアフターフォローが奏功している証しとして、「オーナーの20%以上が年間100万円ものキャッシュフローを得ている」ことと、「オーナー所有物件の年間平均入居率は99・69%(2018年5月~2019年4月)」の2点を挙げる。
今回のバージョンアップでは、N-RICOSにあらゆるデバイスからアクセスできるウェブサイト「NAGOMI OWNERS CLUB」をリリースした。オーナーがPC、スマホ、タブレットなどからN-RICOSへアクセスし、自身の物件の運用状況や最新情報を確認することができる。また和不動産の担当者との連絡機能や重要書類の送信機能も装備しており、コミュニケーションデータも可視化されており、同社ではこれを武器にさらなるサービスやアフターフォローの向上につなげていく考え。さらに支出管理機能も携え、煩わしい確定申告用の帳簿まで瞬時に作成することも可能となった。セキュリティー対策も万全で、ログオンするにはIDとトークンによるワンタイムパスワードが必要となっている。
今後も同社では、さらなるN-RICOSのデータの蓄積とバージョンアップを重ね、モットーである「アフターフォローNo.1」に邁進していく考えだ。