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「ホテルJALシティ富山」開発開始 西松建設とオークラの共同事業
2019.06.24 12:17
2022年開業目指す
西松建設(東京都港区)と、ホテルオークラ(東京都港区)の子会社でホテル運営会社であるオークラ ニッコー ホテルマネジメント(東京都品川区)は、「富山」駅前においてホテル開発事業「ホテルJALシティ富山」を共同で推進することに合意した。本事業を推進するにあたり、西松建設と西松建設100%出資の西松ホテルマネジメント、ならびにオークラ ニッコー ホテルマネジメントの3社間で、同ホテルに関する運営管理契約を6月下旬に締結する予定だ。
同ホテルが開業する富山市は、安価な電力供給と良質で豊富な工業用水を得られる地理的条件、充実した産学官提携研究施設などを基盤として、精密工業製品や各種微細加工素材、高機能ロボットの製造など、日本海側における屈指の工業都市である。これに加え、自然ゆたかな富山湾の恵みをはじめとする観光資源もあり、2015年に北陸新幹線が開通したことによりアクセスが容易になり、ビジネスおよびレジャーともに、市内宿泊者数の増加が見込まれている。ホテル計画地はJR「富山」駅から徒歩3分と至近の距離にあり、ビジネス・レジャーの拠点として、恵まれた立地を誇っている。
西松建設は富山市の将来性および同計画地の潜在的可能性を踏まえ、同ホテルを開発し、所有する。企画・設計段階から自社のノウハウを活かし、長期的な視点に立った建物を造るとともに、そのホテルの運営を国内外に幅広いネットワークを有するホテルオークラグループに委託することで、カスタマーに長く選ばれるホテルを目指す。同ホテルは平均客室面積25㎡、総客室数250室の10階建て。オールデイダイニング、バー、ライブラリーなどを備えた宿泊主体型のホテルとなる予定。ブランドコンセプトである「Smart simplicity(最先端のシンプリシティ)」に基づいて、デジタルデバイスを用いることでスマート&シンプルな滞在を実現し、限られた時間を有意義に過ごしたいというニーズに応えるホテルを目指す。