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村山建設グループのプラス・ワン 焼き肉店のデザインをプロデュース
2019.06.24 12:14
長野県で創業から80年以上の歴史を持つ村山建設(長野県須坂市)は、県内産の木材を用いた建築を得意とし、住宅をはじめ医療施設や福祉施設などの民間工事、教育施設などの公共工事を幅広く展開している。グループ会社のプラス・ワン(東京都中央区)は2007年の創業以来、イベント企画やグラフィックデザインなどの業務を行っているが、店舗の内装デザインも積極的に手掛けている。同社の篠塚香苗社長ならびに篠塚義彦副社長は、元々音楽業界で活躍してきた。その経験を生かし、「音」の視点からの内装や空間のプロデュースを得意としている点が大きな特徴だ。
直近の事例では、東京・杉並の飲食店舗で内装のデザインを担当。物件は京王井の頭線「西永福」駅前という好立地でありながらも、借り手が見つからないという状況が数年続いていたという。そんな折、高円寺や西荻窪などで人気の焼肉店が出店を希望。同社が西永福の街並みに調和する店舗内装をプロデュースすることとなった。
「清潔感のある白をベースとした内装で、テーブルなどには木目の素材を使用しています。客席で火を扱う業態ということで、設計段階では消防機関と入念な打ち合わせを行い特注の排煙ダクトを設置しました」(篠塚 香苗氏)
20坪ほどの広さにカウンター席を含め25席を有するこの焼肉店は今年3月にオープン。以後、口コミなどを通じて客足が順調に伸び、売上も順調に推移しているという。篠塚社長は「商業エリアとしての認知は低いものの、周辺人口が非常に多い住宅エリアですので立地面は申し分ないと感じていました。元々人気店として知られていたということもあり、オープン以来多くのお客様に来店して頂いているようです」と話す。今後も店舗だけではなく病院・学校・福祉施設といった様々な場面で最適な内装提案を行っていく考えだ。