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東京都認定のコワーキング&シェアオフィス「BUSO AGORA」町田にオープン

2019.07.16 15:34

 武相エリア(町田市、相模原、海老名、厚木、大和、綾瀬、座間、愛川、清川)を中心に35店舗の飲食店を経営しているキープ・ウィルダイニング(東京都町田市)は、東京都認定のコワーキングスペースとシェアオフィスの複合施設「BUSO AGORA」を8月1日にオープンすると発表した。
 「町田」駅から徒歩3分の利便性と、個人ブースや個室、共有スペース、会議室などのフレキシブルな空間を活かし多彩なニーズに対応。施設面積520㎡は市内最大級の規模となる。
 自然光が入る大きな窓が特徴的な約155㎡の共有スペースは、カフェとワークスペースを融合させた空間。ちょっとした打ち合わせがすぐにできるように配慮されているほか、プロジェクターやスピーカーも完備。スタートアップ向けのイベントに加えて地域企業や専門家との交流も企画する。
 個人ブースは1日の利用も可能で、作業に没頭できる個室も用意。学生の利用も想定し、学生証提示で一般価格よりリーズナブルになる。
 個室は2名~4名用をメーンに最大20名用まで用意。広々としたデスクと間取りで快適に業務が行える。壁面をホワイトボードとし、会議の際も便利だ。長期契約利用や1日利用も可能で、長期契約の場合は同社経営の飲食店の利用割引などの特典もある。
 最大の特徴は、インキュベーションマネージャー(事業アドバイスを行う専門家)が在籍し、起業に関しての相談・サポートが受けられる点だ。事業内容や相談内容によって、地域の専門家をコーディネートしてくれるのも心強い。
 同社代表取締役社長保志真人氏は飲食店創業時「資金、社会的信用などの面で苦難の連続だった」という。その苦い経験から「町田で何か始めたい人」「もっと発展させたい人」のための場所を作りたいという想いを抱き、今回の施設オープンに至った。「BUSO AGORA」というネーミングは、古代ギリシャ社会で政治・経済・生活の中心をなした「広場」を表すAGORAと、施設が立地する武相地域(武蔵の国と相模の国の国境)の「武相(BUSO)」を合わせた造語。エリアの中心広場となり、この場所から沢山の可能性が生まれ、地域活性化につなげたいという想いを込めた。
 また東京都には開業率の向上を図るため、民間事業者等による創業支援施設の事業計画のうち基準を満たしたものを認定する「インキュベーション施設運営計画認定事業」がある。キープ・ウィルダイニングは2018年11月に都から認定を受け、「BUSO AGORA」も認定施設として運営される。




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