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フジタ×eiiconの新プロジェクト「FUJITA Open Innovation」
2019.09.16 11:58
新たな価値創造を目指すパートナーを募集
パーソルイノベーション(東京都港区南青山)が運営するオープンイノベーションプラットフォーム「eiicon(エイコン)」は、大和ハウスグループのフジタ(東京都渋谷区)と共に、「自然、社会、街、そして建設のみらいを共に拓く」をコンセプトにした「FUJITA Open Innovation」を9月9日より始動させ、新たな価値創造を目指すパートナーの募集を開始した。
オープンイノベーションとは、「企業内部と外部メディア・技術を組み合わせることで、革新的な新しい価値を創り出す」イノベーション方法論。社外パートナーとの連携を積極的に取り入れ、未来へ向けた事業に取り組む手法。
日本社会における少子高齢化に伴う人口減少の問題は、建設業界にも大きなインパクトを与えている。需要の減少による市場の縮小や働き手の急減といった課題を解決していくためには、単に建物を作るのではなく、暮らしの効率化や環境保全、省人・省力化にもつながる価値の高い街づくりを考えなければならない。
「FUJITA Open Innovation」は、これらの課題解決のために100年を超える歴史を持つフジタと、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」がタッグを組んで進める取り組みだ。「自然、社会、街、そして建設のみらいを共に拓く」をコンセプトに、新たな価値創造を目指すパートナーの募集を開始。フジタが保有するリソースを活用し、パートナー企業とのオープンイノベーションにより、事業アイデアや新しい技術を生み出していく。
求めている企業は、「自然・社会・街・建設の新たなみらいを創るアイデア・技術・製品を持つ企業」、「街づくり・シェアリング・スマートシティ/IoT・xR・ロボット・センシング/エネルギー・資源などの領域で強みを持つ企業」。募集テーマは大きく3つで、1つ目の「すべてがリンクする未来の都市開発」では、IoTの活用やエコロジー、シェアリングの考え方をベースに革新的で豊かな街づくりを目指す。2つ目の「生産性・安全性に優れた建設業を実現する」では、ロボットやAIの活用により、生産性や安全性、省力化・省人化を高めた革新的な建設業の創造が目標となる。そして、3つ目の「技術とアイデアの実装により、持続可能な社会を創る」では、SDGsの実現に繋がる社会課題に立ち向かい、グローバルに持続可能な社会を生み出すことを目指している。
フジタが提供するリソースは、国内外の建設現場(年間平均約300カ所)や建設技術のノウハウ、土地開発の経験をはじめ、研究開発力(技術センターでの共同研究・開発)や保有特許(519件、2018年度末)、国内外の拠点ネットワーク(国内18ヵ所、海外16カ所)や大和ハウスグループのネットワーク、さらに資金援助や出資検討も含まれる。
チャレンジするすべての企業に対してオープンであり、リアルな出会いと新たな未来を創出する「FUJITA Open Innovation」に期待感が高まっている。