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「三井ガーデンホテル銀座五丁目」9月26日開業 歌舞伎の世界観を随所に
2019.09.24 17:25
三井不動産(東京都中央区)と三井不動産ホテルマネジメント(東京都中央区)は、9月26日に「三井ガーデンホテル銀座五丁目を開業する。
同ホテルは、東京メトロ「銀座」駅から徒歩4分、「東銀座」駅から徒歩1分に位置し、日本を代表する商業地・銀座エリアの中でも歌舞伎座や新橋演舞場に近く、現代の東京の日常と日本らしい文化を堪能できる立地だ。インバウンド需要が高まる中、ショッピングに加えて、伝統芸能の鑑賞や東京の日常を垣間見ることができ、外国人旅行者にとって身近に日本を感じることができる魅力的なロケーションに、客室数338室のホテルが誕生する。
ホテルの外観は、銀座の街並みに調和するように素朴なベージュ色の縦格子で構成されたシンプルなデザイン。昭和通りに面する客室は大型窓を採用し、十分な眺望を確保した。内装は「伊達を装う街並みに、人が集う『舞台』を」をコンセプトに、館内一部のアートにおいては松竹の監修の下、日本の伝統芸能である「歌舞伎」をモチーフに、最先端の「粋な空間」を表現。各フロアのデザインからは、現代的でありながら銀座が江戸時代から育んできた、煌びやかさや艶やかさを感じることができる。
3階から15階に設けられた計338室の客室においても、歌舞伎をモチーフに様々なアートやデザインを採用。ダブルやツイン、トリプルなど、顧客のニーズに合わせた6種類のタイプで構成した。各部屋は、千歳緑、朱、藍をテーマカラーに、家具、ファブリックなどを和のテイストでコーディネート。デラックスツインは畳や木のぬくもりを感じられる小上がりスペースを用意し、日本の伝統文化を感じることができる。加えて、三井不動産ホテルマネジメントグループの銀座エリアの施設で初めてとなる大浴場を設置。都会の喧騒を忘れさせる、ゆったりとした癒しの空間を提供する。
食の面では、銀座・並木通りに現有する「SHARI THE TOKYO SUSHI BAR」の上級ライン「SHARI(シャリ)」が2階に出店。「外国人から見たニッポン」を意識したコンセプトはそのままに、料理はより高級な食材を使用した創作和食と、外国人にも人気の高い神戸牛を使用した高級鉄板焼を提供する。朝食では色鮮やかなロール寿司や、和洋選べる朝食膳とハーフビュッフェを用意。昼食は創作和定食や御膳など、新たな和食の概念を織り込んだ料理を楽しめる。
同ホテルの開業により、三井不動産ホテルマネジメントグループは「三井ガーデンホテルズ」や「ザ セレスティンホテルズ」など全国で29のホテルを展開することになる。銀座エリアにおいては「三井ガーデンホテル銀座プレミア」、「ミレニアム 三井ガーデンホテル 東京」、「ホテル ザ セレスティン銀座」に加えて4施設目となり、このエリアのみで客室数は1000室を超えた。今後も特徴あるホテル展開が待たれる。