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来店不要、完全セルフ式の仲介サイトオープン
2019.09.30 17:36
スマホ活用し内見から申し込み、契約まで最短1日 イタンジが実用化
テクノロジーで不動産賃貸取引の効率化を推進するイタンジ(東京都港区)は、9月24日より、セルフ内見型の部屋探しサイト「OHEYAGO(オヘヤゴー)」をオープンした。スマートロック等を活用することで、入居希望者はスマホ1つで物件探しから入居申し込み、契約までの一連の手続きを最短1日(即日)で完了することができる。
「OHEYAGO(オヘヤゴー)」は一般的な賃貸ポータルサイトと異なり、同社が不動産管理会社に提供する、賃貸住宅の入居申し込みWEB受付システム「申込受付くん」から最新の募集状況を反映。申し込み可能な物件しか掲載されておらず、「掲載されている物件が既に埋まっていた」というトラブルもない。入居希望者は、スマートフォンからワンクリックで内見予約ができ、不動産会社スタッフの同行なしで、好きな時間に自分のペースでセルフ内見が可能。内見した物件が気に入れば、その場でスマートフォンから入居申し込みができ、保証会社の審査も連携して進められる。複数の書類を記入して送付する必要もない。賃貸借契約においては「IT重説(テレビ電話等のITを活用した重要事項説明)」を活用すれば、不動産会社へ来店することなく完了できる。手間が省かれる分、仲介手数料は一般的な価格よりも安価になるという。
一方、不動産管理会社においては、内見付き添いにかかる労力を削減可能。付き添い型でないからこそ内見可能時間が広がり、集客数も増加すると見込まれている。物件見学時の器物損壊に備えて、補償を受けることができる内見保険も用意されている。
同社は「OHEYAGO(オヘヤゴー)」を通じ、全国の入居希望者と不動産事業者の新たな結びつきを生み出し、業界の発展に貢献したいとしている。