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赤坂インターシティAIRで宅配ロッカーサービス開始
2019.10.15 14:40
オフィスビルにも導入広がるか
日鉄興和不動産(東京都港区)は、赤坂インターシティマネジメント(東京都港区)、セゾン情報システムズ(東京都港区)と共同で、自社が保有する複合ビル「赤坂インターシティAIR」の入居テナント企業向けに「宅配ロッカーサービス」の試験運用を本年5月から行ってきた。利用者へのアンケート調査の結果、回答者の約7割が継続利用を希望したことから、10月24日より全テナント企業を対象とした「宅配ロッカーサービス」の本格運用を開始する。
その背景には、インターネット通販の拡大による宅配便の取扱い個数の急伸、単身世帯や共働き世帯の増加による再配達問題がある。この解決策の一つとして、駅や商業施設等に宅配ロッカーを設置するニーズが高まっているが、日鉄興和不動産は、こうした社会的課題の解決及び入居テナント企業に勤務する従業員の満足度向上を目的に、「赤坂インターシティAIR」で「宅配ロッカーサービス」を提供する。
テナントの従業員は、インターネット等で購入した品物を「赤坂インターシティAIR」内に設置した宅配ロッカーに届くようにすれば、会社帰りや休憩時間等、いつでも品物を受け取れる。
日鉄興和不動産では、本格運用後も継続して利用者評価を行い、「宅配ロッカーサービス」の利便性向上を図ると共に、他のオフィスビルへのサービス展開も検討している。