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駐輪場シェアで地域問題を解決 アイキューソフィアと町田市が提携

2019.10.28 14:25

 駐輪場シェアサービス「みんちゅうSHARE―LIN」を展開しているアイキューソフィア(東京都新宿区)は、今月23日に東京都町田市との間に協定を締結。同サービスの活用による市内の違法駐輪問題解消に向けて両者は協力することとなった。
 「みんちゅうSHARE―LIN」は、空きスペースやデッドスペースを活用した駐車場シェアサービス。駐輪スペースは1台あたり幅50cm、奥行き200cmとなっており、1台分から設置することが可能。駐輪場の利用者はスマートフォンから予約し、決済はクレジットカードやコンビニエンスストアで行う。利用方法は時間貸し・日貸し・月極があり、利用料金を含め土地オーナーが自由に設定することができる。従来の駐輪場の設置にはある程度の面積が必要であったが、同サービスでは非常階段の下のデッドスペースなど建物敷地内の様々な場所を駐輪場として活用できる。駐輪スペースを提供する不動産所有者や土地所有者は、利用料金から運営手数料を差し引いた額を収益とすることができる点も大きな特徴である。
 町田市内にはJR・小田急「町田」駅をはじめ多くの乗降客数を抱える鉄道駅が点在。市が運営する駐輪場では需要をまかなうことができず違法駐輪が問題となっている。アイキューソフィアは「町田」駅や「南町田グランベリーパーク」駅中心として駅周辺の不動産所有者・土地所有者らに同サービスを提案。両駅で各200台分の駐輪スペースの確保を目指す。また、町田市は委託業者を通じて同サービスの不正利用がないかを巡回するとともに、同サービスの広報活動を積極的に行うとしている。




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