週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「テラスモール松戸」グランドオープン

2019.10.28 14:04

住友商事グループの商業施設 「湘南」に続く2棟目のテラスモール
 住友商事(東京都千代田区)と住商アーバン開発(東京都千代田区)は、千葉県松戸市八ケ崎2丁目において、大型商業施設「Terrace Mall(テラスモール)松戸」を10月25日にグランドオープンした。
 同施設はシンガポールの政府系投資ファンドであるGICとの共同開発案件で、住友商事グループが神奈川県藤沢市で開発した「テラスモール湘南(2011年開業)」に続く、テラスモールシリーズの第2号案件。
 関東初出店3店舗、千葉県初出店22店舗、周辺エリア(同施設5km圏内)初出店83店舗と、地域のニーズに対応した全177店舗が出店。また、周辺エリア唯一となるシネマコンプレックスをはじめ、地域のサポート機能をもつ店舗、ファッション、飲食、サービスなど個性豊かな店舗が揃った。
 施設中央のイベントステージの名称は投票の結果「こもれびステージ」に決定。館内各店では便利なQRコード決済、レストランでは順番待ち受付システムを導入し、スマートな買い物、食事ができる場としても注目を集めそうだ。
 施設北側の広場「けやき広場」は、地域になじみのある「けやき通り」から命名。ポップジェット(噴水)を設置し、楽しみながら遊ぶことができる。10時30分から21時30分までの間は30分おきに約4分間のショーを実施。屋外広場として、様々なイベントも展開する予定だ。
 「さくらの丘」は、施設南側に位置する丘状の緑豊かな憩いの空間。その名の通り、春は満開の桜を楽しむことができる。  「アトリウムテラス」は、地域の人々が行き交い、集う、施設を象徴する1階から3階の吹き抜け空間。コンセプトは「陽だまりの庭」で、2階の中央にはイベントステージの「こもれびステージ」を常設する。同ステージは、主に地域の住民が活動するサークルや団体などに発表の場として貸し出し、コミュニティの形成と発展に寄与する。
 半世紀ものあいだ親しまれてきた「松戸北部市場」跡地に建つ「テラスモール松戸」。「キタイチバ」はその歴史を感じさせる食の物販ゾーンとして、大型スーパー、鮮魚店が展開する惣菜店、和惣菜、スイーツなどが集まる。
 「けやきダイニング」は、「けやき通り」に面した2階レストランゾーン。店舗とテラスが融合した路地のような空間に、12のレストラン・カフェが並ぶ。自然光が差し込むインナーテラス空間にはレストスペースを配置し、思い思いに過ごせる場所も提供。
 サンルームのように明るく開放感のあるアトリウムテラス3階に設けられたフードコート「ケヤキッチン」。松戸発祥の有名ラーメン店「とみ田」の新業態など10店舗が出店し、ファミリーで、カップルで、また1人でも食事を楽しめるよう、バラエティに富んだ750席の客席を配置している。
 「キッズスペース ロコロコ」は、聖徳大学と産学連携で共同開発したキッズスペース。学生の視点を取り入れ、今年4月に4年連続待機児童ゼロを達成した松戸市ならではのキッズスペースを目指している。
 ほかにも、ユナイテッド・シネマが運営する地域初のシネマコンプレックスや、宅急便のヤマトグループが運営するサービスと情報提供の場「ネコサポステーションprovided by ヤマトグループ」が千葉県初としてオープン。話題性が高いだけでなく、便利に使えるエリア重視の商業施設として期待されている。




週刊不動産経営編集部  YouTube