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経産省・環境省「ZEH-M」事業に野村不のマンションプロジェクト2件が採択
2019.11.05 16:04
野村不動産(東京都新宿区)は、今年度初公募となる経済産業省「超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」に「(仮称)大阪市北区豊崎4丁目計画」が、さらに、環境省「高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業」に「(仮称)高田馬場計画」が採択されたと発表した。
ZEH-Mとは「外皮の断熱性能等を大幅に向上させ、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現し、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」を指す。しかし、高層(6階建て以上)マンションでは、太陽光発電の設置に活用できる屋根面積が限られるため、その基準をクリアすることが非常に困難となる。そのため、太陽光発電等の再生可能エネルギー設備の搭載などを除き、高断熱外皮や省エネ性能でZEH基準を満たした住宅について定められた「ZEH-M Oriented」を満たすことが求められる。同社はこれを満たし、今回の採択に至っている。
経済産業省「超高層ZEH-M実証事業」に採択された「(仮称)大阪市北区豊崎4丁目計画」は、総戸数126戸、延床面積約1万4200㎡、地上28階建て。2020年7月の着工、2023年1月の竣工を予定している。また、環境省「高層ZEH-M支援事業」に採択された「(仮称)高田馬場計画」は、総戸数135戸、延床面積約9500㎡、地上9階建て。本年6月に着工され、2021年8月の竣工を予定している。