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大成が「品川シーズンテラス」でアバターロボットによるビル警備実証実験開始

2019.11.25 11:01

 総合ビルメンテナンスの大成(名古屋市中区)は、アバターロボットの開発を手掛けるMira Robotics(ミラロボティクス、川崎市高津区)、品川シーズンテラス(東京都港区)との三社合同で、次世代型アバターロボット「ugo(ユーゴー)」によるビル警備の実証実験を行う。
 東京都心では再開発が進み、多くの大型オフィスビルが誕生している一方、少子高齢化が進み、ビルメンテナンス業界では人材不足が深刻な事態となりつつある。このようななか、ビルメンテナンス業界へのロボティクスの導入・活用は以前から注目されていたが、従来の単一動作型ロボットでは、ビルごとに異なる環境・仕様およびサイズ感に対応できず、作業範囲が限定的であるという課題があった。
 「ugo」は2本のアームと高さ調整により、遠隔で様々な業務を行うことができるアバターロボット。AIによる学習機能で同じ稼働条件下であれば自動モードも可能。従来の単純な遠隔操作ロボットと、完全自動ロボット双方の利点を併せ持つ次世代型アバターロボットだ。ビルにおける警備ロボットとして期待でき、オフィスビルに配置することで警備員の有効な配置や移動時間の削減による効率化のほか、人材不足の解消にもつながる。
 実証実験は、12月15日までに商業エリアとオフィスエリアを持つ複合施設「品川シーズンテラス」の協力のもとで行われる。警備員による巡回および立哨警備の主な目的は、不法侵入などの行為を抑止することにあるが、同じ心理的抑止効果がアバターロボットによる監視でも可能であることを実証する。また、遠隔操作部分と自動化部分の切り分けを見極め、より効率的な警備体制について検証するという。
 大成とミラロボティクスは、今回の実証実験を通して、人とロボットが効果的に働く具体的な業務プロセスの構築を目指す。将来的には、構築した業務プロセスを大成の警備受契先への横展開を行うとともに、ビルメンテナンス業界において業務プロセスを共有。同業界における施設警備の新手法として確立していきたいとしている。




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