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REAH Technologies 大阪メトロ所有の物件で民泊
2019.12.09 14:43
2019年の訪日観光客数も前年を上回る勢いで推移する。そのなかで特区民泊制度のある大阪市内では制度を活用した宿泊施設事業への参入が目立ち、大阪市高速電気軌道も取り組みを開始。この流れは更に強まりそうだ。
レジデンシャルホテルなどの運営事業を展開するREAH Technologies(東京都港区)は、2021年2月を目標に、大阪市浪速区にて特区民泊制度(国家戦略特別区域法に基づく国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業)を活用したレジデンシャルホテル仕様の宿泊施設をオープンする。
同施設は大阪市高速電気軌道(Osaka Metro、大阪市西区)が土地・建物を所有。REAH Technologiesは、開業に至るまでの市場調査および事業性検証、施設コンセプトワークなどを担当し、開業後はOsaka Metroからの委託を受け、集客・運営管理を一括で行う。同社は、Osaka Metroと共に良質な民泊を提供することで、今後増加が見込まれるインバウンドや国内旅行者の多様な宿泊ニーズに対応。大阪のさらなる活性化に寄与することを目指す。
同施設は、Osaka Metro堺筋線の「恵美須町」駅より徒歩4分。「恵美須町」駅は、大阪のランドマークである通天閣が徒歩圏内にあり、また、アニメ専門店が集まる日本橋も歩いてすぐの立地。気軽に大阪観光に繰り出すことができる。関西国際空港からのアクセスも良く、国内外からの顧客が利用しやすい環境にある。
客室は全72室で、ファミリーやグループなどで大阪に宿泊する場合に利用しやすいルーム設計を予定。顧客が大阪という街をより楽しめるよう、Osaka Metroと連携したサービスを検討している。また、無人のチェックイン機や物理キー不要のスマートロックの設置などにより、新しい形の滞在を提供する。