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建築商売 ギャラリー併設ホステルin青山
2019.12.16 16:13
ダブルベット採用
リノベーション事業を展開する建築商売(東京都渋谷区)は12月16日、青山にギャラリー併設型ホステル「The Micro Museum Hostel青山」をオープン。それに先だって、内覧会が開催された。
同社では子会社のOUR SPACE(東京都渋谷区)を介し昨年から、ホステル展開を進めている。今回の青山ホステルでは吉祥寺に続き、ダブルベッドも採用。ホステル事業の特徴となっている「内装へのこだわり」も徹底した。家具や寝台は職人と綿密に打ち合わせた特注品。代表取締役の田口啓右氏は「家具は今後『MUNI~ムニ~』ブランドとして卸や小売販売を行っていく予定です。実際に気に入っていただいたかたには、その場で販売することも可能になります」と話す。
「The Micro Museum Hostel」ではホステル共用部分にギャラリーも併設。「宿泊」以外に「アートの鑑賞」という楽しみも提供している。これまで鴬谷、吉祥寺、東日本橋で展開してきた。田口社長は「宿泊客だけでなく地域の人たちや来街者の方が鑑賞に来ていただき、交流が生まれています」と話す。利用するアーティストからも好評だ。「ギャラリーを借りるとなると、たとえば銀座なら1日10万円以上。『The Micro Museum』はアーティスト側の出費がなく展示する場として非常にやりやすい」と話す。アーティストの展示はギャラリーごとで異なる。展示も1カ月ごとに交代する。
同日18時30分からはオープニング企画としてアーティストグループ「G&G」のKen―G suzuki氏、Genshini氏と、遠山紗記子氏の「G&G+1」としてライブペイントを開催。Ken―G suzuki氏は「もともと音楽に興味があった私が、80年代に隣でバンドがライブしながら即興でペインティングをし始めたのが最初です。最近ではSNSの台頭もあり、日本の多くのアーティストがライブペイントの動画を挙げています」と話す。
東京メトロ銀座線「外苑前」駅から徒歩3分という立地。流行の発信地の青山アドレスを生かして、地域に開かれたギャラリーホステルとして存在感を発揮しそうだ。